こんにちは!もりおです。
そんな人に。
Ankerの「PowerCore Fusion Power Delivery」という製品を紹介したいと思います。
充電器兼モバイルバッテリーという珍しい製品になっており、荷物を減らしたい人にはぴったりです。
3ヶ月ほど使い倒してみたのでレビューしていきます。
もりお
目次
PowerCore Fusion Power Deliveryとは
Apple公式で販売されている、Ankerのモバイルバッテリーです。
1番の特徴は、「モバイルバッテリーでもあり充電器でもある」という点です。
もりお
モバイルバッテリーでもあり充電器でもある
Apple純正の充電器のような見た目をしていますが、コンセントに挿さないで接続するとモバイルバッテリーとして、デバイスの充電が行えます。

コンセントにさして使うと充電器として使用できます。
その際は、接続しているデバイスの充電が先にされた後に、Fusion PDの充電が行われます。
USB-C(30W)とUSB(12W)で同時充電可能
USB Power Delivery対応のUSB-C端子と、Power IQ対応のUSB端子がついており、高速で同時充電が可能です。

もりお
バッテリー容量は5000mAh
本体に記載がありますが、バッテリー容量は5000mAhです。

正面にはボタンがあり、押すと残容量がわかるようになっています。(写真は満タンの状態)

もりお
ちょっとお高い
Apple公式で販売しているくらいなので予想はつきますが、11,400円というかなり強気なお値段設定です。
もりお
充電可能なAppleデバイスは?
Fusion PDの出力とバッテリー容量から、充電可能なAppleデバイスを考えてみます。
Appleデバイスの充電に必要なワット数とバッテリー容量
まずは、Appleデバイスの充電に必要なワット数とバッテリー容量を一覧にしてみました。
デバイス | ワット数 ※カッコ内は付属のバッテリー出力 |
バッテリー容量 |
---|---|---|
iPhone 11 | 18W(5W) | 3,110mAh |
iPad | 30W(12W) | 8,756mAh | iPad mini 5 | 30W(12W) | 5,124mAh | iPad Air 3 | 30W(12W) | 9,720mAh |
iPad Pro 11 | 30W(18W) | 7,812mAh |
iPad Pro 13 | 45W(18W) | 9,720mAh |
MacBook Air | 30W | 4,395mAh |
MacBook Pro 13 | 61W | 15,675mAh |
MacBook Pro 15 | 87W | 22,594mAh |
モバイルバッテリーの出力がデバイスが必要とする「ワット数」よりあまりに小さいと充電を行うことができません。
このワット数から充電可能なAppleデバイスを考えてみます。
iPhone、iPad、MacBook Airなら実用範囲
Fusion PDの出力は30Wです。(USB-C)
よって、iPhoneはもちろん、iPad、MacBook Airであれば十分に充電が可能です。
iPad Pro 13インチは付属のアダプタが18Wなので、それと比べると十分な速度ではありますが、最高速度を出すには少し足りない感じですね。
iPadをフル充電することはできない
Fusion PDのバッテリー容量は5,000mAhです。
最もバッテリー容量が小さいiPad mini 5でも5,124mAhなので、Fusion PDではiPadをフル充電することができません。
また注意しなくてはならないのは、必ずロスが発生するので、Fusion PDのバッテリー容量(5,000mAh)のすべてを充電できるわけではありません。
試しにiPad Pro 11インチを充電してみました。

バッテリー残30%から開始し、およそ50分ほどでモバイルバッテリーが空になりました。

60%になりました。
iPad Pro 11インチのバッテリー容量は7,812mAhなので、およそ2,600mAhほど充電できたことになります。
もりお
MacBook Pro (13インチ) に充電できないことはないが…
MacBook Proの充電には61Wが必要となってはいますが、だいたいこういうものは少し足りなくても充電できたりします。
ということで試しにやってみました。
接続してみると…

電池マークが塗りつぶされた表示になりました。
これは、モバイルバッテリーからの電力供給量よりMacBookの電力消費量が大きいため、「給電モード」と言われる状態になってしまっています。
給電されているだけで、充電はされずにじわじわとバッテリーが減っていきます。(減りが遅くはなりますが)
特にアプリを起動させているわけではないのですが…。
スリープにしてしばらく待ってみました。

31%から46%になったので、15%ほど充電されたようです。
MacBook Pro 11インチは充電できないわけではありませんが、普通に使用しながら満足な充電を行うことは難しそうです。
もりお
PowerCore Fusion Power Deliveryはこんな人にオススメ。
Fusion PDのメリットは以下の通りです。
- 充電器兼モバイルバッテリーのため荷物を減らせる
- 30Wの出力の割にコンパクト
荷物を減らせるという点は言わずもがなですが、このサイズ感と出力のバランスはけっこう珍しいかと思います。(充電器と一体型では他にないですし)
同じくらいのコンパクトなものでは出力が足りないことが多く、十分な出力なものを求めると、出力が過剰でサイズが大きく重い、といったものが多いです。
そこから考える、Fusion PDが向いている人はこんな人です。
- iPadユーザー
- とにかく荷物は少なくしたい
- 「保険」程度にモバイルバッテリーを持ち歩きたい
最も適しているのはiPadユーザーです。(MacBook Airでも可)
MacBook Proには少しパワーが足りず、iPhoneには少し過剰スペックに思えます。(出力とお値段が)
ただし、iPadをフル充電できる容量は持っていないので、一日中外出先で使うといったことはできません。
カフェに2〜3時間出かけるときなどに、コンセントから外して、iPadと一緒にさっとバッグに放り込む、といった軽快な使い方がオススメです。
もりお
他のオススメバッテリー(iPhone)
PowerCore Fusion Power Deliveryは、iPhoneには少し過剰スペックですので、iPhoneにちょうどいいモバイルバッテリーを紹介します。
Anker – PowerCore Fusion 5000
PowerCore Fusion Power Deliveryと同じく充電器と一体型のモバイルバッテリーで、出力とお値段を抑えた製品です。(というかこちらが先に販売されていました)
USB 2ポート、バッテリー容量5,000mAh、最大15W(5V/3A)の出力と、iPhoneを充電するには十分な性能を持っています。
何より安い!
iPhone用のモバイルバッテリーなら、PowerCore Fusion Power Deliveryより断然こちらのPowerCore Fusion 5000がオススメです。
RAVPower モバイルバッテリー 6,700mAh(RP-PB125)
こちらのRAVPowerの製品も充電器と一体型のモバイルバッテリーです。
USB 2ポート、バッテリー容量6,700mAh、最大15W(5V/3A)の出力。
Ankerのものより少しだけ容量が大きいです。
他のオススメバッテリー(MacBook Pro)
残念ながらMacBook Proを満足に充電できる、「一体型」のモバイルバッテリーは現時点で存在しません。(むしろ知っている人いたら教えてください…)
ということで普通にコスパの良いモバイルバッテリーを紹介します。
RAVPower 20100mAhモバイルバッテリー(RP-PB159)
RAVPowerのUSB-C出力を持ったモバイルバッテリーです。
USB PD対応で45Wの出力を持っているので、MacBook Pro 13インチなら充電できるはずです。
Less is More モバイルバッテリー 20800mAh(Mighty-61)、27000mAh(Mighty-100)
それぞれ61W、100Wの出力を持つモバイルバッテリーです。
MacBook Pro 13インチなら61WのMighty-61、MacBook Pro 15インチなら100WのMighty-100で、最大速度で充電が可能です。
最後に。モバイルバッテリーは出力に要注意。
モバイルバッテリーを選ぶときには、バッテリー出力(W)に何より注意です。
デバイスに対してバッテリー出力が小さすぎると、充電すら行えないこともありますので…。
ちなみにワット(W)が商品説明に載っていないことも多々あるのですが、ボルト(V)x アンペア(A)で算出することができます。
例えば、5V/3Aであれば15Wという感じです。
もりお
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